趣意書|新しい歴史教科書をつくる会

Header_abaut.jpg

HOME > つくる会とは > 趣意書

opi_top_head.gif

私たちは、21世紀に生きる日本の子どもたちのために、
新しい歴史教科書をつくり、歴史教育を根本的に立て直すことを決意しました。
世界のどの国民も、それぞれ固有の歴史を持っているように、
日本にもみずからの固有の歴史があります。
日本の国土は古くから文明をはぐくみ、独自の伝統を育てました。
日本はどの時代においても世界の先進文明に歩調を合わせ、
着実に歴史を歩んできました。
欧米諸国の力が東アジアをのみこもうとした、あの帝国主義の時代、
日本は自国の伝統を生かして西欧文明との調和の道を探り出し、
近代国家の建設とその独立の維持に努力しました。
しかし、それは諸外国との緊張と摩擦をともなう厳しい歴史でもありました。
私たちの父母、そして祖先の、こうしたたゆまぬ努力の上に、
世界で最も安全で豊かな今日の日本があるのです。
ところが戦後の歴史教育は、
日本人が受けつぐべき文化と伝統を忘れ、日本人の誇りを失わせるものでした。
特に近現代史において、
日本人は子々孫々まで謝罪し続けることを運命づけられた罪人の如くにあつかわれています。
冷戦終結後は、この自虐的傾向がさらに強まり、
現行の歴史教科書は
旧敵国のプロパガンダをそのまま事実として記述するまでになっています。
世界にこのような歴史教育を行っている国はありません。
私たちのつくる教科書は、
世界史的視野の中で、日本国と日本人の自画像を、品格とバランスをもって活写します。
私たちの祖先の活躍に心踊らせ、失敗の歴史にも目を向け、
その苦楽を追体験できる、日本人の物語です。
教室で使われるだけでなく、親子で読んで歴史を語りあえる教科書です。
子どもたちが、日本人としての自信と責任を持ち、
世界の平和と繁栄に献身できるようになる教科書です。
私たちはこのような教科書をつくり、
普及するために必要な一切の活動を力強く推進します。
私たちの事業に、皆様のご理解とご参加を心からお願い申し上げます。

平成9年(1997年)1月30日 設立総会