各社の教科書を読む 歴史編3|新しい歴史教科書をつくる会

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ねじ曲げられた朝鮮統治




「日本の朝鮮統治(1910年~1945年)」について最初に述べたいのは、日本と大韓帝国が合意をして「日韓併合条約」を締結したということである。

そして、日本政府は朝鮮半島を統治するにあたり、朝鮮半島と朝鮮の人を、日本本土なみに引き上げようとした事実(植民地支配ではなく、あくまでも併合・合邦)である。

その過程で多少の行き違いは有ったかもしれないが、それは「木を見て森を見ず」の諺にあるように、「日本の朝鮮統治」の全体を見ればそれほど大きな事ではなく、むしろ日本政府は朝鮮の人の為によく努力したといえる。


朝鮮半島の発展に貢献した日韓併合

実際に日本政府の資金援助により、人口は1300万人が2600万人に増え、平均寿命も24歳が56歳に延び、識字率も4%が61%上がり、身分解放(奴隷解放)をし、インフラも整備した。

また、李王家は日本の皇族に準じた華族より上位の王公族とされ貴族院に議席を持ち、李王家の年間歳費は現在の貨幣価値に換算すると約200億円(李王家に嫁がれた梨本宮家の歳費の約40倍)という破格の待遇でもあった。


真実を伝えない教科書

しかし、教科書を見ると、あの育鵬社でさえ、創氏改名は強制的なものととらえ、「わが国の朝鮮統治では、併合の一環として近代化が進められましたが、米の作づけが強いられたり、日本語教育など同化政策が行われたので・・・」と記載されている。

また、圧倒的なシェア52.8%の東京書籍では「創氏改名は強制的」であり「強い権限を持つ朝鮮総督府を設置して、武力で民衆の抵抗をおさえ、植民地支配を推し進めました。学校では朝鮮の文化や歴史を教えることを厳しく制限し、日本史や日本語を教え、日本人に同化させる教育を行いました。植民地支配は1945(昭和20)年の日本の敗戦まで続きました」と記載されている。

他の日本文教出版・清水書院・帝国書院・学び舎も同じ、または、それ以上に酷く書かれてる。

では、自由社はどうだろうか。「創氏だけが強制であり、日本風の氏を名乗ることと改名は自由である」「朝鮮の鉄道・灌漑施設をつくるなどの開発を行い・・・」「韓国併合時に約100校だった公立学校が、8年後には460校に増えた」等と記述しており他社教科書と比較しても史実に則っている。

自由社の『新しい歴史教科書』は朝鮮統治に関しても他社と比べ最も良い記述をしている。広く、教育現場に普及し、朝鮮統治に関する正しい歴史が広まっていくことを期待する。


平成27年6月26日更新