偉大な「大和心」を子供たちに振起させよ
~純真な心に麗しき日本の歴史を語れ!!~
日教組に支配された教育現場
私は22歳で大学(広島大学)を卒業すると人生のその大半を教職現場で全うしてきた。その間、35年にわたって高校野球監督として一心不乱に打ち込んできた。憧れの甲子園へも監督として10回出場させて頂いた。幸せな教職人生だったと思う。
最初に赴任したのは広島県東部の公立高校であった。昭和49年春である。その頃の広島県東部は組合(日教組)活動が盛んで、その加入率100%という異常な地域であった。日教組本部の指示により授業(勤務)放棄によるストライキを打つ。授業時間数0で組合活動に専従する教師が2人くらいはいた。選挙となれば「社会党」(当時)のビラ配りに教職員こぞって出かける有様である。
当時この地域は同和教育全盛であり、“人権”教育にすり替えられていた。当時の社会党は“部落解放同盟”と連帯しており、組合と解放同盟は連帯して教育現場を蝕んでいた。解放同盟によれば、「部落差別」の元凶は「天皇制」だという。“天皇という地位があるから最下層としての被差別部落がある”というのが彼らのテーゼである。
従って『神話』などはもっての他。日本の歴史上差別の頂点にいる天皇を美化する神話は許されないという。こうした考えが“正論”として教育現場に充満していた。
歴史学者、アノールド・トインビーは「12~13歳までに民族の神話を学ばなかった民族は必ず滅びる」との名言を残した。
この国で生きていくであろうこれからの子供たちにその国の成り立ちを語らずしてどうして誇りを持たすことができようか!!
神話にかぎらず先人の過去の歴史を美しいものとして語り継がせずしてどうして子供たちの心に安寧をもたらすことができようか!!
かつて天才科学者アインシュタインは日本人の勤勉さや正直さ、道義の高さに驚嘆し日本と日本人を愛した。彼は「この地球上でたった一つだけ残すべき民族があるとしたら、それは日本人である。」と語ったという。日本民族としてこれ以上の矜持があろうか!!
日本人の温かい物語を子供達に
今の若者が非人間的な動機、すなわち「人を殺してみたかった。」「人を刺す感触を経験してみたかった」という誠に身勝手な殺人を犯すのも、過去の美しい民族の歴史を伝える努力を避け、自虐的な歴史を刷り込み残虐な国家であったと教育してきたらに他ならない。
南京大虐殺や従軍慰安婦などのありもしない捏造された歴史を平気で垂れ流してきた日教組や左派マスコミの煽動により悲しむべきことだが子供たちは誇りを奪われ、民族としてのアイデンティティーを喪失してきているのである。
日本人としての温かい物語を欲していた純真な心は引き裂かれ、最も肝要な「背骨」が溶け始めている。
昨今の残虐性を帯びた事件は起こるべくして起きているのである。幼き頃より先人の悪口や戦前の近代日本に於いて大量虐殺・強姦をしてきた非道で汚い国家・国民であったと繰り返し教え込まれれば心がすさび、何ものにも感謝はせず、その空虚さに耐え切れなくなり切れまくることは自明の理である。ここに歴史教育の怖さと重要性が存するのである。
偉大な「大和心」を振起させるために
私には持論がある。それは小学校の段階で『神話』『教育勅語』『偉人伝』を学ばせるということである。
どんな色にも染まる純真無垢な幼な子の真っ白なキャンバスに壮大なロマンを含んだ「神話」を書き込んでやる。日本の神話ほどスケールが大きく宇宙の成り立ちや天地創造を空前絶後の物語りとして構成されたものを知らない。子供たちの心は狂喜乱舞するに違いない。「教育勅語」は人としての道を適格に導いてくれる最高の手本である。解り易く解説してやれば必ず立派な日本人として成長していくはずである。そして、「偉人伝」を通じて“歩みたい自分の人生”の道標として示してやる。
この3点セットを小学生の心に刷り込んでやればどれだけ素晴らしい日本人が生み出されることであろうか!!今からでも遅くはない。これからの人生を日本人として生き抜く子供たちに“日本の麗しき歴史”を語れ!
幼な子の耳元で、「良い国に生まれましたね。そのことに感謝して皆と仲良くして、もっともっと良い国にして次の人たちにバトンタッチして行きましょうね。」と囁け!!
この国に「誇り」と「愛国心」を堅持した子供達は必ずや世界から尊敬され、日本民族が長きにわたって培ってきた“徳”という品格が世界に発信され、見事な“美しい国家”として世界各国のお手本となることであろう。
その時こそ真の「八紘一宇」の実現と言えるのであろう。日本が世界の真のリーダーとなるには、経済的繁栄や単なる国力の充実にはあらず。
我々の歴史の中に潜む偉大な「大和心」を振起することである。
その淵源は正しい歴史と美しい物語を次世代に語り継ぐこと以外に方法は残されていないのである。
平成28年9月6日更新