採択運動関連情報 第3類型テンプレート|新しい歴史教科書をつくる会

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(第3類型)

平成○年〇月○日

○○都道府県議会
議長 ○○ 様

中学校で使用する歴史・公民教科書の採択に関して教育基本法を順守して行うことを求める請願


平成18年教育基本法が全面改正され、平成20年には中学校学習指導要領も改訂され、中学校で使用する歴史・公民教科書の改善は進むかと思われていましたが、平成23年に検定合格し採択された教科書は、結果から見れば、教育基本法改正の効果はなきに等しいものでした。このような結果に至ったのは、教科書の制作、検定の段階にも問題があったことは確かですが、併せて採択の段階でも問題があったからです。

以上の結果を見れば、教育基本法を順守した教科書の採択を改めて求めると同時に、教育基本法を順守した教科書を採択するための簡明にして有効な評価法を明らかにしなければなりません。

そこで教科書制作及び検定の準拠すべき基準としての学習指導要領の規定に基づき、教育基本法順守の基本姿勢の下、強調しなければならない観点が出てきます。学習指導要領社会科歴史的分野の規定のうち、「内容の取扱い」にある事項に応じて例示すれば、例えば次のように例示できます。


古代までの日本
(1)大和朝廷の統一が適正に書かれているか
(2)聖徳太子に適正な評価がなされているか
(3)文化の国風化の意義について十分に書かれているか
(4)神話・伝承が十分に書かれているか
中世の日本
(5)元寇に愛国や国防の視点が示されているか
(6)武家政治の展開や民衆の成長を背景とした社会や文化が生まれたことについて書かれているか
近世の日本
(7)当時の対外関係が十分に書かれているか
(8)戦乱のない時期を迎えたことの意義が十分に書かれているか
(9)教育の普及や文化の広がりが世界的視野をもって書かれているか
(10)百姓一揆などに結びつく農村の変化が過度に暗黒史観で書かれていないか
近代の日本と世界
(11)欧米諸国の進出がアジア植民地化の動きとして十分に書かれているか
(12)我が国が複雑な国際関係の中で独立を保ち、近代国家を形成していったことについて世界的視野から偉業として書かれているか
(13)立憲制の国家が成立し、議会政治始まることについて、世界的視野とともに日本の文化や伝統との結びつきが十分に書かれているか
(14)近代文化について我が国の伝統的文化の上に築かれたことに気づくように十分に書かれているか
(15)大正デモクラシーの時期の政党政治の発達、民主主義思想の普及、社会運動を扱うなかで、ロシア革命や韓国併合が国際的視野の下に書かれているか
(16)国際協調と国際平和に努めることが大切であることに気付かせる際に、中国、ソ連、アメリカ等の外国の日本に対する対応や、日本から見た大東亜戦争の視点が十分に書かれているか
現代の日本と世界
(17)第二次世界大戦後の諸改革の特色について、占領政策、東京裁判、憲法の制定過程の問題について十分に書かれているか
(18)今後の日本について誇りをもって発展するという視点が入っているか


教育基本法の順守の基本姿勢の下に、学習指導要領社会科歴史的分野の「目標」にある「我が国の伝統と文化の特色を広い視野に立って考えさせるとともに、我が国の歴史に対する愛情を深め、国民としての自覚を育てる」を改めて指摘すれば、上記のような観点が成り立ち、この観点に基づいて、その比較段階評価を行えば、明らかに教育基本法を最も順守した教科書の採択が可能となります。

したがって、○○都道府県教育委員会としては、平成27年の次期採択に向けて、予め教育基本法を順守した教科書の採択の方針を明らかにすると同時に、そのために上記のような観点に基づいて比較段階評価を取り入れるよう、議会において決議されることを求めます。

以上


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