つくる会ニュース平成23年-24年|新しい歴史教科書をつくる会

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南京の真実国民運動が<「南京事件」の真相に迫る国民集会>を開催

 「南京問題」の解決のために活動している<南京の真実国民運動>(当会も加盟団体)は、12月13日東京・憲政記念館で<「南京事件」の真相に迫る国民集会>を開催しました。

 集会は、3月の国民集会でも登壇された、大高未貴氏の司会によって進行。国歌斉唱に続いて、加瀬英明氏から主催者挨拶があり、まず、国民運動が3月に発足してからこの9ヶ月間の活動報告と、ご支援いただいた皆様への謝辞が述べられました。

 続いて渡部昇一代表から基調講演がなされ、「南京事件」がいかに虚構であるかを、持参された南京戦当時の雑誌『キング』などを示しながら説かれました。この後、終戦時に南京で中国人から、実際にあたたかい待遇を受けた方の証言(DVD)や、当時、現地にいた中佐が中国・南昌市長より贈られた感謝を表す漢詩などが披露されました。

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基調講演をする渡部昇一代表

 また、「南京事件」にまつわる調査報告として、茂木弘道氏から「南京虐殺は国民党の戦時謀略宣伝である」、藤岡信勝氏は「『歴史侵略』を受け入れる日本の教科書」のそれぞれの演題で、講演が行われました。

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講演をする茂木弘道氏(左)、藤岡信勝氏(右)

さらに現在、中国から持ち込まれた不当な裁判で被告となっている展転社を支援するため、その支援の呼びかけを行い、最後は、集会決議案が朗読され、大きな拍手をもって決議されました(決議文などは公式ブログでご覧いただくことができます)。

 約500名が入場可能な会場は平日の夜にもかかわらずほほ満席となり、展転社への支援として呼びかけた募金も、参集者のご厚意で多く集めることができました。 

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満員の会場

 また、開会に先立って展示された「南京パネル」も非常に好評で、来場された方々は熱心に見入っていました。今後はこの「南京パネル展」を全国展開していきます(パネル展の開催を計画していただける方は国民運動事務局までお問い合わせください)。

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大盛況のパネル展

 今回の集会が成功裡に終了できたことを励みに、来年以降「国民運動」をより前進させ、日本の名誉の回復を目指して、「つくる会」も加盟団体として活動協力をして参ります。

 なお、この集会を機に、今までの略称「南京の真実国民運動」が、正式名称となりました。

平成24年12月14日更新


「つくる会」一般社団法人化が決定
10月27日開催の臨時総会で承認
臨時総会後の「秋の大講演会」には300名が参集

  新しい歴史教科書をつくる会は10月27日13時30分より、東京・有楽町の日本交通協会大会議室で臨時総会を開催しました。

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   ▲全国から正会員が集まって行われた臨時総会

 会議には全国から92名が出席。この度の議案は「一般社団法人化について」のみで、高森副会長から組織強化を目指す提案の趣旨説明、また出席者からのいくつかの質疑応答の後、全会一致で一般社団法人化が決定いたしました。

 今後、新定款などについて理事会で細部の検討・調整を行い、速やかに法人化手続きに入ります。


 その後、15時より同会場にて、<つくる会秋の大講演会「今、改めて問う 領土・国防・教育」>を開催。昨今の竹島や尖閣諸島における領有権問題を焦点に、田母神俊雄(自衛隊 第29代航空幕僚長)、藤岡信勝(当会理事)の両氏からご講演をいただきました。

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  ▲満員の会場・日本交通協会大会議室(講師は藤岡信勝氏)

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  ▲熱弁を振るわれた講師の田母神俊雄氏  

 300名収容可能な会場でしたが、開場前から長蛇の列。スタート時からほぼ満席で場内は熱気に溢れ、依然として領土問題への世間の関心が非常に高いことがうかがえました。また、講演後、新たに17名の方にご入会をいただきました。これからも今回のようなタイムリーな講演会等を各地で開催し、問題提起を行っていきます。

 また会の冒頭には、石破茂自由民主党幹事長、古屋圭司衆議院議員、松原仁衆議院議員、有村治子参議院議員、丸川珠代参議院議員の各議員より本講演会にいただいた祝電も披露されました。

 なお、一般社団法人化及び、本講演会の内容については、会報誌『史』1月号及び当ホームページ上でご報告をさせていただきます。

平成24年11月7日更新


「つくる会」が育鵬社側に話し合いの申し入れ
育鵬社歴史教科書盗作問題の早期解決へ
代表執筆者名で別途育鵬社に通知書を送付

 新しい歴史教科書をつくる会は、10月23日、先般より問題となっている「育鵬社歴史教科書盗作問題」の早期解決にむけて、15時から、東京・ホテルグランドヒル市ヶ谷において記者会見を行いました。
 記者会見には会長・杉原誠四郎、歴史教科書代表執筆者の藤岡信勝、副会長の岡野俊昭、理事の小山常実が出席。この場で、今回の問題とその経緯の説明の後、育鵬社側への「申し入れ書」を公開しました。また、代表執筆者名で、育鵬社に対して謝罪と賠償等を求めた通知書を同日、代理人弁護士を介して送付した旨が発表されました。
 この度、育鵬社側に申し入れた文書は6月30日に開催された本会の総会決定に基づくもので、その全文は下記の通りです。今後につきましては、育鵬社側の回答期限となる10月30日を待って対応することとなります。

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  ▲左から、小山常美理事・杉原誠四郎会長・藤岡信勝歴史教科書代表執筆者・岡野俊昭副会長

                                       平成24年10月23日

育鵬社社長 久保田 榮一 殿
『中学社会 新しい日本の歴史』執筆者代表 伊藤隆 殿
日本教育再生機構理事長 八木秀次 殿
改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会 代表世話人 屋山太郎 殿


                                   新しい歴史教科書をつくる会
                                        会長 杉原誠四郎



              「盗作問題」解決のための話し合いの申し入れ



謹啓 秋冷の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 また、平素より、教科書改善のためにご尽力されていることに敬意を表します。
 さて、昨年来、当会が行ってきた調査の結果、本年4月より使用されている育鵬社発行の歴史教科書『中学社会 新しい日本の歴史』が、扶桑社から発行された『改訂版 新しい歴史教科書』及び自由社から発行された『新編 新しい歴史教科書』の著述のうち、単元構成及び、本会側執筆者が著作権を有する記述から、47か所にわたって無断使用たる盗作の箇所のあることが明らかになりました。
 これは法的にも倫理的にも許されないものであり、犯罪に当たるものです。
 この件について当会は、昨年採択戦の始まった早期の段階である程度把握しておりましたが、これを採択戦のさなかに持ち出すことは控えました。
 採択戦が終わったのち、当会では、この問題に関して委員会を設置して改めて調査し、その対応を検討してまいりました。当会としては、事態を深刻化させることは決して望んではおりませんでしたが、この問題を見過ごすことは、盗作された側として社会的に許されないことであり、どのように対応すべきか苦慮してまいりました。
 しかるに、貴職の側におかれては、この盗作問題の存在を、採択戦のさなかの時期から認知されていたはずであるにもかかわらず、それから約1年、責任ある対応をいっさいなされませんでした。
 その間、この盗作問題に関係して当会を貶める誤情報等がインターネット等で錯綜し始め、これ以上この問題を放置すると、当会のみならず、貴職側にも、好ましくない影響が出る恐れが生じてまいりました。
 ことここに至り、教科書改善運動をこのような不祥事で萎縮させぬよう、早期の問題解決を図るため、やむなく、当会は6月30日の総会で、「当会側で把握した事実と、その事実に対する見解を正確に公表すること」及び「その上で育鵬社の歴史教科書の執筆責任者に話し合いを公開で申し込むこと」を全会一致で決議しました。
 この決議に基づき、「つくる会」側執筆者グループは10月19日、盗作の事実について文部科学省に報告し、同日、当会は文部科学省記者クラブで記者会見を行いました。また、この件についての当会の見解をまとめた『歴史教科書盗作事件の真実』(自由社刊)を、10月25日付で発売し、公表いたしました。
 さらに上記決議に従い、ここにこの問題の解決を図るための話し合いを申し込み、その内容を本日の記者会見において公開させていただきます。
 話し合いには、当会側は、自由社社長加瀬英明、『新しい歴史教科書』代表執筆者藤岡信勝、及び当会会長である杉原誠四郎が臨む予定です。話し合いの諾否については、来る10月30日(火)午後5時までに「つくる会」本部事務局宛にご返答いただきたく、ここに書面をもってお願い申し上げます。
 なお、「つくる会」側の執筆者グループより、育鵬社宛に損害賠償の請求が出ておりますことは、当会においても承知しておりますことを申し添えます。
                                              謹白

平成24年11月2日更新


育鵬社教科書盗作問題を文科大臣へ報告
「つくる会」は調査結果を書籍で公表
今後は問題解決に向け育鵬社側へ話し合いの申し入れへ

 『新しい歴史教科書』の執筆者らは、9月19日、田中真紀子文部科学大臣に対し、先般より問題となっていた「育鵬社歴史教科書盗作問題」についての調査結果を報告しました。その際、この度自由社から発行された書籍『歴史教科書の盗作問題の真実』(つくる会編著)を添付しました。

 その後、つくる会が文科省記者クラブで記者会見を行いました。

 記者会見に出席したのは、会長・杉原誠四郎、副会長・岡野俊昭、歴史教科書執筆者の藤岡信勝、高森明勅、自由社編集長・榎本司郎です。

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  ▲左から、榎本司郎自由社編集長・藤岡信勝歴史教科書執筆者・杉原誠四郎会長・岡野俊昭副会長・高森明勅副会長

 この問題は下記「声明」にもあるように、明らかな犯罪であります。しかし被害者側ともいえる本会としては、できるだけことを荒立てない穏便な形での解決を望んでいました。ところが、昨年4月の問題発覚から1年近く過ぎても、育鵬社側からはそれについて責任のある対応が一切ありませんでした。そこで本会としては6月30日開催された定期総会で、この問題を公表することを決議しました。

 今後はこの問題の早急な解決のため、本会として育鵬社側に話し合いを求めて行きます。

 なお、上記の書籍は、20日ごろから全国書店で発売されます。会員各位及び関係者の皆様には、この度の取組みについて何卒ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。


             育鵬社歴史教科書盗作問題」に関する声明

                                       平成24年10月19日
                                   新しい歴史教科書をつくる会


 本日、「つくる会」歴史教科書の執筆者グループ(執筆者代表・藤岡信勝)は、文部科学省に対し、育鵬社による歴史教科書記述の盗作に関する報告を行い、報告書及び関連書籍を提出いたしました。

 この盗作問題とは、現行の育鵬社版歴史教科書『中学社会 新しい日本の歴史』(執筆者代表・伊藤隆)の記述が、「つくる会」側の執筆者が執筆した扶桑社版(及び自由社版)の歴史教科書の中から、47ヶ所にわたり盗用されている問題です。

 育鵬社の教科書は、「一般財団法人日本教育再生機構」(八木秀次理事長)と「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」(屋山太郎代表)が支援し、そのグループに属するメンバーによって執筆されたものです。

 今回の育鵬社の行為は明らかな犯罪です。目的がどれだけ素晴らしいものでも、手段で罪を犯せば、それは法治国家として決して許されるものではありません。まして、次代を担う健全な子供を育てるための教科書づくりにたずさわっている関係者として、絶対にあってはいけない反倫理的行為です。

 この盗作問題に関わる本会の対応について述べます。私たちがこの問題に初めて気づいたのは、昨年4月、文部科学省が中学校歴史教科書の検定合格発表直後でした。新規に参入した育鵬社版の教科書の記述内容が、私たちの『新しい歴史教科書』の記述と酷似しているという事実が、明らかとなったのです。

 ただし、この時点では、本会としては採択戦のさなかに事実を公表することは、教科書を改善する運動にとって望ましくないと判断し、採択期間中は公表をしない方針を決めました。そして、採択戦後の昨年9月、調査委員会を設置し、組織的に詳細な調査を行いました。

 一方、育鵬社側も昨年の採択戦の時期から、この盗作問題の存在を認知していたはずですが、それから約1年間、育鵬社側からは責任ある対応は一切ありませんでした。

 そのため、本会はやむなく、6月30日に開かれた定期総会において、この問題を放置することは社会的に許されないとして、盗作の事実とその事実に対する本会の見解を公開し、併せて育鵬社側に話し合いを申し込むことを決議いたしました。

 この決議にかかわり、このたび、調査報告と本会の見解をまとめた『歴史教科書盗作事件の真実』を自由社より出版し、公表しました。そして本会は、この問題にけじめをつけるべく、近々、育鵬社側関係者に話し合いの申し入れを行います。

 私たちの全ての活動はあくまで「教科書の改善」のため、この一点につきます。育鵬社側には、現況をしっかり把握し、真摯にして責任のある行動をとっていただきたいと考えております。

平成24年10月19日更新


「慰安婦問題」に関する声明を発表
橋下徹大阪市長発言を断固支持!
政府はすみやかに三談話の撤回を!

 新しい歴史教科書をつくる会は、8月30日、先日の橋下徹大阪市長の慰安婦に関する発言を受けて、その内容を支持する声明を発表しました。
 今後は政府に対してこれまで以上に、わが国の国益を大きく損なわせている、「河野談話」をはじめとする3つの談話の撤回を強く求めていきます。

              「河野談話」など三談話の撤回を要求する声明

 橋下徹大阪市長は8月21日、いわゆる従軍慰安婦問題について、「慰安婦が軍に暴行、脅迫を受けて連れてこられたという証拠はない。そういうものがあったのなら、韓国にも出してもらいたい」と述べ、日本軍による「強制連行」はなかったとの認識を示しました。  

 また、同24日には平成5年の河野洋平官房長官(当時)による「河野談話」について、「証拠に基づかない内容で最悪だ。日韓関係をこじらせる最大の元凶だ」と述べ、19年の安倍晋三内閣による「強制連行を示す資料はない」との閣議決定が法的に優先されるとの見解を示し、批判しました。

 橋下市長が述べるとおり「河野談話」は一切の証拠と根拠のない談話であり、それを歴代の政権が踏襲してきたことで我が国は多大なる国益を損ない、また日韓関係正常化の大きな阻害要因となってきました。

 平成9年の設立以来、一貫して「従軍慰安婦の強制連行説」を批判し、常々「河野談話」の撤回を求めてきた「新しい歴史教科書をつくる会」は、橋下市長の発言を断固として支持します。

 国会においても「河野談話」見直しの議論が活発に行われ、27日には参院予算委員会において、松原仁国家公安委員長が「政府が発見した資料には軍や官憲による強制連行を直接示す記述も見当たらなかったとしていることなどを踏まえつつ閣僚間で議論すべきだと提案したい」と述べ、政府内で見直しに向けた働きかけを行う考えを示しました。

 また、野田佳彦内閣総理大臣も、「いわゆる強制連行したという事実を文書で確認できないし、日本側の証言も確認できなかった」と述べました。

 本会は、現況の「河野談話」見直しの機運の高まりを歓迎し、同じく我が国の国益を大きく損なってきた「宮沢談話」、「村山談話」を含む3つの談話全てが撤回され、正しい歴史認識の下で自虐史観を脱した新たな政府見解が示されることを強く望みます。

                          平成24年8月30日 新しい歴史教科書をつくる会

平成24年8月31日更新


「つくる会」第15回定期総会を開催
本部と支部が一体となって取り組む「5つの活動方針」を発表
「育鵬社盗作問題」についての情報を公表


 新しい歴史教科書をつくる会は、6月30日、東京都千代田区・東海大学校友会館にて「第15回定期総会」を開催しました。総会は全国各地より105名の正会員が出席のもと、国歌斉唱の後、越後俊太郎事務局長の総会要件の成立宣言で開会。はじめに荒木紫帆さん(東京三多摩支部)により、当会「設立趣意書」が朗読されました。

 続いて杉原誠四郎会長の開会挨拶では、大変な危機の中、結束にいささかの揺るぎもなかった一年を振り返り、改めて会員への感謝の思いが述べられました。

 その後、議長の諸橋茂一理事によって議事が進行。まず任期の途中で理事を退任された、渡辺眞理事から退任の挨拶があり、続いて、「第1号議案 前年度事業報告及び決算報告の件」の審議に移りました。「事業報告」は福地惇副会長、「決算報告」は越後事務局長、「監査報告」は駒田強監事よりそれぞれ報告されました。

 そして「第2号議案 今年度事業計画及び予算の件」の審議では、まず、「5つの活動方針」が盛り込まれた「今年度事業計画(案)」を杉原会長が提案。「今年度予算(案)」は越後事務局長より提案されました。

 「今年度事業計画(案)」の「南京の真実国民運動」への取り組みについては、南京の真実国民運動・副代表でもある藤岡信勝理事から説明がされました。また計画案には「育鵬社盗作問題」の対応についても盛り込まれ、杉原会長がその経緯を説明。高森副会長からも、関連資料(注1)を使った補足説明が行われました。

 本総会に提案された「第1号議案」及び「第2号議案」、そして、伊藤玲子理事より提案された「国民のアピール(案)」は、いずれも満場の拍手をもって採択されました。最後に、岡野俊昭副会長から、会員・支部の皆様への謝辞と、今後の活動について強い決意をのべ、閉会となりました。

 定期総会に続き開催された「つくる会 懇親の集い」には、100名の方々がご出席。杉原会長の挨拶のあと、関西仏教懇話会支部の叡南覚範様のご発声で乾杯が行われ、宴がスタート。

 そこから、各界でご活躍の方々から温かい励ましのお言葉をいただき、役員・会員一同、今後の新たな活動への決意を強くしました。また歓談中には、この度退任された渡辺前理事とお仲間による「カントリーミュージック」の演奏が行われ、会場は大いに盛り上がりました。素晴らしい演奏をいただき、心より感謝申し上げます。

懇親の集いでスピーチいただいたご来賓、また祝電やメッセージをいただいたのは次の方々です。

<スピーチ>田中秀雄(近現代史研究家)、西村幸祐(ジャーナリスト)、柚原正敬(日本李登輝友の会常務理事)、吉田康一郎(東京都議会議員)
<祝電・メッセージ>下村博文・衆議院議員、高市早苗・衆議院議員、笠浩史・衆議院議員、山谷えり子・参議院議員、義家弘介・参議院議員、上田清司・埼玉県知事、赤池誠彰・前衆議院議員、田母神俊雄・元航空幕僚長、平間洋一・元防衛大学教授、一色正春・元海上保安官、横田滋・前北朝鮮拉致被害者家族会代表(敬称略)

<本総会で承認された本年度の5つの方針>(注2)
(1)「つくる会」教科書の優越性についての広報・宣伝活動
(2)教科書制度改革への提言活動
(3)本部と支部の交流を密にし運動全体の活性化を図る
(4)育鵬社盗作問題への対応
(5)〈南京の真実国民運動〉への取り組み

<国民へのアピール>

 私たち「新しい歴史教科書をつくる会」は、本日ここに第十五回定期総会を開催し、平成二十四年度の新しい方針を決定いたしました。

 平成二十三年度採択戦における事実上の完敗により、一時はその存続さえ危ぶまれた「つくる会」ですが、昨年度総会以降、「設立趣意書」にもある、子供たちが自信と責任を持ち、健全な国家・社会の建設を目指して学ぶことのできる歴史・公民教科書をつくり、日本の教育を立て直すという大義の下、さらに結束を強めて難局を乗り切り、各種活動を展開してまいりました。

 まず、昨年度の採択戦の結果を分析し、私たちの運動を阻み、社会によりよい教科書が普及しない原因の一つとなっている現行の教科書制度の問題点を整理することができました。今後私たちは、現行制度の中でもよい教科書が採択されるよう、引続きさまざまな工夫をしていくと同時に、今回の分析結果を基に、教科書制度の改革を求めて運動していきます。

 また、保守系教科書とされる育鵬社版『新しい日本の歴史』の記述が、「つくる会」の著者が執筆した『改訂版 新しい歴史教科書』の中から、多くを盗用していることが明らかになりました。そしてこの問題についての様々な情報がインターネット等で錯綜しています。

 そこで「つくる会」としては、不毛な争いや混乱を避けるために、この事実を正しく国民の皆様に公表することにします。今後、この問題を早期に収束させるべく、歴史教科書における育鵬社及び自由社の執筆責任者同士の話し合いによる解決を求めていきます。各関係者の誠実な対応を願います。

 また、河村たかし名古屋市長の「南京事件はなかったのではないか」という発言を支持し、そのための〈南京の真実国民運動〉を、日本の名誉を回復するまたとない機会ととらえて力強く支援していきます。

 国民の皆様には、歴史・公民教科書の問題が依然として深刻な状況にあることへのご理解を賜り、なお一層のご支援をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

平成二十四年六月三十日
新しい歴史教科書をつくる会 
第十五回定期総会 

(注1) 資料「育鵬社歴史教科書盗作問題について」は、こちらよりご覧いただけます。
(注2) 「5つの方針」については今月中旬に発行予定の『史』7月号をご覧ください。

平成24年7月3日更新


寬仁親王殿下の薨去の報に接し、
謹んで哀悼の意を表します。

寬仁親王殿下におかれましては、6月6日午後3時35分に薨去されました。

障害者福祉をはじめとするご公務に積極的に取り組まれ、国民にも親しく接せられた殿下の突然のご訃報に悲しみの念を禁じ得ません。

天皇皇后両陛下はじめ皇室の皆様の深い悲しみをお察し申し上げ、謹んで哀悼の意を表します。

寬仁親王殿下には、新しい歴史教科書をつくる会・自由社が平成21年に発刊致しました市販本『日本人の歴史教科書』に「天皇と日本」と題する玉稿をお寄せいただきました。

生前のご高徳をお偲び申し上げ、その全文を謹んで掲載させていただきます。以下よりご覧頂けます。

*『日本人の歴史教科書』特別寄稿「天皇と日本」 寬仁親王



新しい歴史教科書をつくる会

平成24年6月7日更新


「史」平成24年5月号を発刊しました

 新しい歴史教科書をつくる会は、5月1日付で会報誌「史」の平成24年5月号(通巻92号)を発刊しました。

表紙と目次を掲載しますので、是非ご覧ください。また、記事を抜粋したものを「『史』から」のコーナーに載せておりますので、ご覧ください。→「『史』から」

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平成24年5月8日更新


『女性宰相待望論』(自由社)出版記念パーティのご案内

 新しい歴史教科書をつくる会は5日、FAX通信303号を発信しました。以下、掲載致します。

『女性宰相待望論』(自由社)出版記念パーティのご案内

 自由社は、4月24日に東京・ホテルオークラで、『女性宰相待望論』の出版記念パーティを開催することになりました。言うまでもなく自由社は「つくる会」の教科書を発行し、私たちと歩みを共にしている会社です。この会社を応援する意味もこめて、是非多くの会員・支援者の皆様にご参加いただきたく、ご案内をいたします。参加をご希望される方は、下記のパーティの詳細をご参照の上、「つくる会」事務局までFAXまたはお葉書でお申し込み下さい。追って、正式なご案内状をご送付させていただきます。
 なお、本パーティは完全事前予約制になります。お申し込み期限は4月13日になりますので、ご承知おきください。

自由社刊『女性宰相待望論』の出版を祝う会

■日時 4月24日(火)午後6時30分〜(開場 午後5時30分)
■会場 ホテルオークラ本館2階 エメラルドルーム
■会費 お一人様1万5千円

 日頃、私たちが敬愛してやまない九人の女性政治家が、国政について縦横に語った対談集『女性宰相待望論』(対談者・加藤清隆 時事通信解説委員長)が自由社から上梓されました。
 同書に登場する方々は――小池百合子、高市早苗、山谷えり子、ありむら治子、稲田朋美、佐藤ゆかり、丸川珠代、亀井亜紀子、三原じゅん子(登場順)各氏です。

 そこで、九人の女性国会議員を囲んで、左記の要領で出版を祝う会を開催することにいたしました。
 彼女たちはわが国の将来を背負うに足る獅子奮迅の活躍をされ、「日本のサッチャー」となるだけの、十分な実力を備えた方々です。
 公私ご多端の折とは存じますが、ご来臨の栄を賜り、将来の女性宰相をご激励くださいますよう謹んでご案内申し上げます。

■発起人代表 安倍晋三
■発起人 加瀬英明 赤坂勝良 石原萠記 伊藤玲子 井本一夫 植田剛彦 牛久保洋次
     江口拓 魚津靖太郎 大高未来 岡野俊昭 金海脩三 神長文夫 河野貴輝
     菅家一比古 神田蘭 小島清美 杉原誠四郎 石平 玉利斉 田久保忠衛
     田母神俊雄 高橋利行 都倉俊一 中条高德 長谷川真美 花田紀凱 藤岡信勝
     松野八郎 水島総 宮崎正弘 村松英子 森徹 柳瀬公孝 山口勝 (50音順・敬称略)

                            *上記は「祝う会」案内状を転載しています。

広島県支部支部長より皆様へお願い

平成24年4月2日

 「つくる会」支部長ならびに「つくる会」支持者の皆様へ

 私は「つくる会」広島県支部長の長谷川真美と申します。突然このような文章をお出しするご無礼をお許し下さい。「史」通巻91号裏表紙にあります『女性宰相待望論』が、「自由社」より、4月上旬に発売されます。私はこの本の勝手応援団長?の名乗りを上げました。勝手応援団ではありますが、本部執行部にはその旨、了解をしていただきました。

 私は、地方でも出来ること、一会員でも出来ることで「つくる会」や「自由社」を応援し、足腰を強くするために何かできないかと考え、この本を大いに売り上げる協力をしようと思いついたのです。

 この本は保守の星として輝く9人の女性議員に、練達の政治記者が、鋭く切りこみ、彼女たちの優れた資質をひきだしています。9人の中から「日本のサッチャー」が誕生したら、と大きな期待を抱かされます。もっか見本本を読み進めているところですが、充分に手に取る価値があります。周囲の方たち、ことに女性にプレゼントしたら、きっと喜ばれると思います。国会の質問でも、男子顔負けの、きりりとした彼女らの姿を見うけますが、同じ女性として本当に誇らしく思います。

 いずれ選挙の時が来ます。国政に、またも大量の素人議員が参入すれば、民主党政権の二の舞となり、日本を迷走させ、破滅の道へとつき進んでしまう恐れがあります。しかし、今まさに活躍中のこの女性議員たちから、新しい風が巻き起こり、安心して国の未来を託せる政治が再生するかも知れません。

 「つくる会」運動に不足しているのは、女性会員です。
 この本を応援することが、彼女ら女性議員たちを応援することになり、そのことがまた「つくる会」の理念を広げ、「つくる会」運動の理解者の増加にも繋がると思うのです。

 ぜひこの本の販売促進にご協力くださいますようお願い申し上げます。
 なお、詳細については、後日改めて連絡をさせていただきます。

 勝手応援団の団員?として、一緒にご協力いただけるようでしたら、以下のところへご一報くだされば大変嬉しく思います。

 連絡先 つくる会本部事務局電話(03-6912-0047)またはFAX(03-6912-0048)

平成24年4月6日更新


河村発言を支持し「南京」の真実を究明する国民運動 発足!
「つくる会」緊急国民集会に400名を超える人々が参集

 新しい歴史教科書をつくる会は、3月6日、東京・文京シビック小ホールで<「河村発言」支持・「南京虐殺」の虚構を撃つ>緊急国民集会を開催しました。

 緊急で、また平日夜間の開催になったにもかかわらず、約400名の会場は超満員となり、立ち見の他、会場に入りきれなかった人々はロビーに設置されたモニターをご覧いただいての参加となりました。

 集会は杉原誠四郎会長の主催者挨拶の後、藤沢ただまさ(自民)、うさみいく愛(減税日本)、山本久樹(民主)の3名の名古屋市議から基調報告と、河村市長のメッセージが披露されました。続いて、19名の識者・政治家から次々と発言。また、安倍晋三元総理をはじめとする12件のメッセージが朗読されました。

 そしてこの場で、渡部昇一氏を呼びかけ人代表とした<「河村発言を支持し「南京」の真実を究明する国民運動」(略称:南京の真実国民運動)>を発足させ、今後、全国的に賛同署名などの運動を展開していくことが提案され、満場の拍手で決議されました。

 最後に閉会の挨拶で岡野俊昭副会長から、参集した人々にこの運動への強い支援をお願いして、集会は盛会裡に終了しました。

 昨日の集会の登壇者、後援団体、メッセージは下記をご覧下さい。


 なおこの度<河村発言を支持し「南京」の真実を究明する国民運動>のブログサイトが開設しました。http://ameblo.jp/nankinkokumin/
 是非ご覧いただき、この運動にご賛同いただける方は、署名のご協力をお願いいたします。(署名用紙はブログからダウンロードができます。ブログから直接、賛同署名メールをお送りいただくことも可能です。)


 また、以下からも署名用紙のダウンロード・メールでの署名・関連文書のダウンロードが可能です。

★署名用紙単体のダウンロードはこちらから[.PDF]→nankinshomei.pdf
★メールでのご署名はこちらから→河村発言を支持し「南京」の真実を究明する国民運動 賛同署名メールフォーム

★国民運動パンフレット(署名用紙入り・A3二つ折りサイズ)のダウンロードはこちらから[.PDF]→nankinpamphlet.pdf

★意見広告第一弾→(準備中)
★意見広告第二弾→ikenkokoku2.pdf.pdf
★12月集会チラシ→nankinsyukjai.pdf


<リレートーク登壇者>

阿羅健一 稲田朋美 潮匡人 大高未貴 加瀬英明 古賀俊昭 石平 塚本三郎 富岡幸一郎 西村幸祐 福地惇 藤岡信勝 水島総 溝口郁夫 三輪和雄 茂木弘道 山際澄夫 山田宏 吉田康一郎 (19名/50音順/敬称略)


<メッセージ>

安倍晋三(元内閣総理大臣・衆議院議員) ありむら治子(参議院議員) 上田清司(埼玉県知事) 大江康弘(参議院議員) すぎやまこういち(作曲家) 高市早苗(衆議院議員) 田母神俊雄(元航空幕僚長) 平沼赳夫(たちあがれ日本代表・衆議院議員) 向山好一(衆議院議員) 山谷えり子(参議院議員) 笠浩史(衆議院議員) 鷲尾英一郎(衆議院議員) (12名/50音順/敬称略)

<後援団体>

美(うま)し国 偕行社 経営者漁火会 国民新聞 志士経営者倶楽部 史実を世界に発信する会 社団法人全国教育問題協議会 自由主義史観研究会 勝兵塾 水交会 政道研究愛好会「日本の心」 南京事件の真実を検証する会 日本文化チャンネル桜 日本世論の会 「平和記念館」の偏向展示の是正を求める国民の会 my日本 若者が未来を変える会 (17団体/50音順)


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    超満員の会場・文京シビック小ホール         基調報告をする藤沢ただまさ名古屋市議

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 国会議員で唯一ご登壇頂いた稲田朋美衆議院議員        日本創新党党首・山田宏氏もご登壇

平成24年3月7日更新

文科大臣へ「南京事件」に関する教科書検定の在り方の改善について申し入れ

 新しい歴史教科書をつくる会は28日、文部科学大臣に対し、表題について申し入れを行い、文部科学省記者クラブで記者会見を行いました。
 記者会見には杉原誠四郎会長、高森明勅副会長、福地惇副会長、藤岡信勝理事(新しい歴史教科書代表執筆者)、越後俊太郎事務局長が出席。申し入れ書の全文につきましては、以下からご覧いただけます。また、併せて平成20年5月に「南京事件の真実を検証する会」から出された、胡錦濤中国国家主席への公開質問状も掲示します。

LinkIconnankin.pdf(「南京事件」に関する教科書検定の在り方の改善について申し入れ[.PDF])
LinkIconkokintoshitsumon.pdf(胡錦濤中国国家主席への公開質問状[.PDF])

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      杉原会長(右)から申し入れ                記者会見の様子

平成24年2月28日更新


「つくる会」シンポジウム動画掲載

 先日、YouTubeに「つくる会」公式で1月21日に行われましたシンポジウムの動画をアップロード致しました。「Webスペシャル」よりご覧いただけます。
 また、「つくる会」公式YouTubeチャンネルもオープンしました。「つくる会」公式動画をアップロード致しますので、併せてご覧ください。→「つくる会」YouTube公式チャンネル



「つくる会」結成15周年シンポ盛会裡に終了
「奸臣」の排除と「河野談話」の撤回で問題解決へ
各テーマの第一人者が熱く討議

 1月21日(土)、東京・星陵会館において「新しい歴史教科書をつくる会」の結成15周年を記念するシンポジウム「竹島・慰安婦問題の真実」が開催されました。寒風と冷たい雨の降る、あいにくの悪天候となりましたが、日韓両国間にくすぶるこれらの問題に強い関心を持つ300名以上の方が会場に参集しました。
 シンポジウムは杉原誠四郎会長の挨拶でスタート。続いて「日本の領土を守るため行動する議員連盟」会長の山谷えり子参議院議員からの祝電が披露されました。
 第1部の基調講演では、それぞれのテーマで第一人者である3人が登壇。最初に登壇した拓殖大学教授の下條正男氏は、竹島問題をテーマに、英国海軍海図などの資料を使って竹島が日本の固有の領土であることを詳しく説明しました。またこの問題に真剣に取り組まない日本のマスコミの劣化や、国を売る政治家(奸臣)の名前をあげて、この問題が解決できない原因の一つが日本側にあると厳しく指摘しました。
 次に登壇した現代史家の秦郁彦氏は慰安婦問題について、これまでの調査の裏話を公開し、「従軍慰安婦」を創り出した人物やマスコミなどの裏の画策を暴きました。さらに、「アジア女性基金」が5億円の金を配るために50億もの公費を使った事実などを紹介し、やはり問題は、日本内部にいる「奸臣」の存在であると断じました。
 産経新聞ソウル駐在特別記者の黒田勝弘氏は、昨年訪韓した日本政府高官がとった愚かな行動や、在韓日本大使館前に建てられた慰安婦像についての日本政府の対応のまずさが、結果として今日の日韓関係に悪い影響を与えていると指摘。また、今年の韓国大統領選挙の結果が、今後の日韓関係に大きな影響を及ぼすので、注視する必要があると論じました。
 休憩を挟んで第2部は、5人による討議。まず冒頭にコーディネーターの藤岡信勝氏から紹介された、韓国問題に詳しい三多摩支部副支部長の松木國俊氏が発言。韓国で現在行なわれている反日教育の様子を紹介しました。また、韓国人の特性をあげ、日本がしっかりとした反論で、感情的な流れにストップをかける必要性を説きました。次に藤岡信勝氏からは、「慰安婦問題」発生の経緯について、年表資料で説明。つくる会運動との関わりなども詳しく紹介されました。
 この後、問題の根本に日韓の文化の違いがあることや、この時期に慰安婦問題が再燃した理由、日本の外交の問題点などついて、多角的に議論が展開。そして最後に、今後「奸臣」の排除と「河野談話」の撤回に向けて取り組んでいくことを確認し、討議を終了しました。
 閉会の挨拶は、岡野副会長から。「つくる会」運動の大切さと、さらなる運動への支援を強く訴え、シンポジウムは熱気のうちに終了しました。
 この度のシンポジウムにご参加いただいた皆様、そして企画・運営にご協力をいただいた皆様には心より御礼申し上げます。

当日の様子を動画にて紹介しておりますので、こちらからご覧ください。また1月24日に「日本文化チャンネル桜」でも取り上げられました。以下よりその様子がご覧いただけます。



謹 賀 新 年


 本会は1月30日で、結成より15周年となります。皆様のこれまでのご厚情に改めて感謝申し上げますとともに、今後、さらなるご支援とご指導の程をよろしくお願い申し上げます。
 21日(土)には東京・星陵会館において、シンポジウム「竹島・慰安婦問題の真実」を開催いたします。どうぞ奮ってご参加ください。

 本年が皆様にとりまして素晴らしい年になりますことを、心より祈念いたしております。

会長 杉原誠四郎
                         役員一同



年表流用問題の真相
-編集担当者松本謙一氏の
回答文書への反駁-

LinkIcon詳しくはこちらをご覧ください。[PDF]

*松本氏からの回答文書もこちらに掲載いたします


「歴史教科書」新年表完成

 一連の自由社歴史教科書における「年表問題」では関係者の皆様に大変なご迷惑をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます。

 さてこの度、文科省に訂正申請しておりました新たな年表が、検定に合格いたしましたので、Web上でも公開させていただきます。(こちらからご覧いただけます。[PDF])LinkIcon新年表ダウンロードpdf

 来年度使用される中学校使用供給本にはこちらが使用されることになります。

 なお、現在の市販本につきましては、10月より差し替えられたものが既に販売されております。


第14回定期総会を開催
今期採択戦結果を厳粛に受け止め、再出発を誓う
杉原新体制のもと5つの委員会の立ち上げを提案、承認



 新しい歴史教科書をつくる会は、9月18日15時より、東京虎ノ門・東海大学校友会館にて、第14回定期総会を開催しました。

 総会には正会員88名が出席。始めに、本年5月4日に逝去された鈴木尚之前事務局長へ、そして東日本大震災また先日の台風災害による犠牲者の方々への哀悼の意を表し、黙祷を行いました。続いて国歌を斉唱し、開会となりました。

 まず、東京都支部会員の平田由香さんによる趣意書の朗読がなされた後、杉原誠四郎新会長の挨拶の冒頭、今回の年表問題を含めて、採択が厳しい結果になったことについて、役員全員で謝罪。続いて来賓の加瀬英明自由社社長にご挨拶をいただきました。

 その後、議長に選出された高池勝彦副会長によって議事が進行。第1号議案・役員承認の件は、福地惇副会長より提案。再任理事と新任理事、新任監事が承認されました(新任役員は下記参照)。また、8月31日で会長退任となった藤岡信勝理事から退任の挨拶、また新任役員からも挨拶がありました。第2号議案・前年度事業報告は、高森明勅副会長より、採択活動とその結果も含めて1年間の活動を報告。第3号議案・本年度事業計画案は、杉原誠四郎会長より、今回の採択結果と、教科書制度の深刻な状況を踏まえて「つくる会」の今後の巻き返しのため、5つの委員会の設置が提案されました。また、会計報告・予算案については越後俊太郎事務局長より提案されました。

 第2号議案・第3号議案の進行中には、多くの方々から質問やご要望、また大変厳しいご意見が出ました。これらのご意見は真摯に、そして厳粛に受け止め、今後の運動に必ず活かしていくと、杉原会長より答えがありました。

 その後、吉永潤理事より、第4号議案・「つくる会15年目の国民へのアピール」(下記参照)を、提案。会場より大きな拍手が起こり、承認されました。最後に岡野俊昭副会長による、力強い閉会の挨拶をもって、閉会となりました。

 その後、会場を移して行なわれた「懇親の集い」には、こちらにも90名の方々が参加。冒頭、このたび新たに当会顧問就任となった、中條高徳・日本国際青年文化協会会長よりご挨拶。また、ご多忙の中、駆けつけていただいた衛藤晟一・参議院議員からも激励のお言葉をいただきました。そして、茂木賢三郎・独立行政法人日本芸術文化振興会理事長のご発声で乾杯。ここから多くの方々にスピーチをいただき、4年後の巻き返しに向けて、大いに盛り上がりました。最後に会長を退任した藤岡信勝理事、そして杉原誠四郎新会長が謝辞を述べ、茨城県支部事務局長の米川元司氏の一本締めで盛会裡に終了となりました。

 今回の厳しい採択戦結果にもかかわらず、会の再起そして躍進を信じ、お集まりいただいた会員また関係者の皆様には、心より感謝申し上げます。皆様からの叱咤・激励をしっかりと受け止め、4年後に向けて新たにスタートをいたします。

 なお、祝電は、下村博文・衆議院議員、古屋圭司・衆議院議員、松原仁・衆議院議員、山谷えり子・参議院議員、義家弘介・参議院議員、山田宏・日本創新党党首、西川京子・前衆議院議員、櫻井よしこ・国家基本問題研究所所長、の方々からいただきました。厚く御礼申し上げます。



<新任役員>

■理事 
 石原隆夫(一級建築士)
 伊藤玲子(元鎌倉市議会議員)
 富岡幸一郎(関東学院大学教授) 
 諸橋茂一(教育を考える石川県民の会会長)

■監事
 駒田強(元常陸大宮市議会議長)
 保科直美(技術士事務所所長)

■顧問
 中條高徳(日本国際青年文化協会会長)

<退任役員> 

■理事
 梅澤昇平

■監事
 川俣和敏
 平野富國


*第151回理事会において、新たに副会長に高森明勅理事を選任しております。

「つくる会」15年目の国民へのアピール



 私たち「新しい歴史教科書をつくる会」は、本日ここに第14回定期総会を開催し、この一年の活動をふり返り、新しい方針を決定いたしました。

 この度の採択戦において、自由社の教科書の採択が当初の目標を大きく下回ったことはまことに痛恨の極みであります。しかしこの厳しい状況の中でも、自由社の教科書を評価し、採択していただいた学校があり、これは、今後の私たちの大きな勇気の元となります。心より御礼申し上げます。併せて、直接に「つくる会」の教科書ではありませんが、明らかに「つくる会」系の教科書というべき保守系教科書の採択が伸びたことは、間違いなく私たち15年間の運動の成果であります。この間、長く運動を支え続けてきていただいた全国の会員の皆様、そして多くの関係者の皆様に改めて深く感謝申し上げます。

 いずれにせよ、私たちが掲げる歴史・公民教科書を中心とした教科書改善運動が大きな意義をもっていることに変わりありません。

 特に平成18年教育基本法が改正され、それに基づき学習指導要領が改訂されたのにもかかわらず、多くの教科書がそれを無視し、改正教育基本法の理念を最も正しく体現した自由社の教科書が採択されなかったことは重大です。「つくる会」の教科書改善運動の使命はいっそう大きく、重要になったといわなければなりません。

 このような現状の下で、私たちが今年度立てた活動方針は次の5点に集約されます。



(1)歴史・公民教科書に附属する教師用指導書の制作、及び次期検定を目指してさらにグレードアップした教科書をつくるための活動

(2)今回の教科書の制作過程及び採択戦の過程での問題点や、現行教科書制度の問題点を解明し、その改善を目指す活動

(3)本来あるべき歴史教育、公民教育を追究して、理想の教科書の在り方を求める研究活動

(4)深刻な状況にある現在の教科書問題について、広く国民に訴える広報活動

(5)会員拡大と運動資金確保のための活動



 私たちは、つくる会の趣意書の理念を守り、会員の衆知を集めて、引き続き教科書改善のための運動を力強く進めていきます。

 国民の皆様には、広く教科書問題の深刻な状況へのご理解を賜り、なお一層のご支援をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。


平成23年9月18日       

新しい歴史教科書をつくる会 
第14回定期総会